2025年大阪・関西万博の開幕まで3カ月を切る中、大阪府警大正署は22日、万博会場からシャトルバスに刃物を持った男が侵入し、爆発物を置いた―との想定で訓練を実施した。シャトルバスを運行する大阪シティバスの職員や警察官ら約50人が参加。緊急時の対応について確認した。
訓練では、運転手が本社の指令センターに緊急事態を伝え、センターから110番するまでの流れを確認。警察の指示を受けてバスを停車し、乗客を降ろして避難させた。駆け付けた警察官が男を制圧。その後、車内に残された〝爆発物〟を警備犬が発見し、爆発物処理班が処理の手順を確認していた。
大正署の津本真宏警備課長は「関係機関との協力を深め、警戒の空白化を防ぎ、万博の安全な開催に向けていく」と決意を新たにした。