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兵庫県知事が否定のパワハラ「見聞き」と回答1750件 職員アンケート中間報告、百条委

産経ニュース 2024年8月19日 21時27分

兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが文書で告発された問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が実施した職員アンケートの中間報告がまとまり、斎藤氏のパワハラを目撃したり、人から聞いたりしたとの回答が合わせて4割近くに上ったことが19日、関係者への取材で分かった。斎藤氏はこれまで、「業務上必要な指導だった」などとパワハラを否定しているが、改めて説明が求められそうだ。

アンケートは、職員約9700人を対象に7月31日~今月14日まで実施。告発文書に記された7項目の疑惑について「知事のパワハラを見聞きしたことはあるか」「知事が贈答品を受け取っていることを見聞きしたことがあるか」などと質問した。

百条委は5日までに集まった4568件の回答を中間報告として取りまとめた。23日の委員会での協議後に具体的な内容を公表する予定。

関係者によると、斎藤氏のパワハラについて、「目撃などで実際に知っている」との回答が59件、「目撃などにより実際に知っている人から聞いた」との回答が466件、「人づてに聞いた」が1225件だった。「知らない」としたのは2818件だった。

問題を巡っては、斎藤氏が元県西播磨県民局長の男性(60)が作成した文書を「噓八百」などと非難し、5月に男性を停職3カ月の懲戒処分とした。調査の中立性を疑問視した県議会が6月、百条委を設置し、文書内容などについて調査を進めている。

百条委では今月23日から、斎藤氏のパワハラに関して職員らの証人尋問が始まり、30日には斎藤氏が証人として出頭する予定となっている。

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