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「地元での事件に衝撃」 安倍晋三元首相銃撃2年、奈良県民も哀悼

産経ニュース 2024年7月9日 10時59分

安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件から2年がたつ8日、現場となった近鉄大和西大寺駅前(奈良市)には献花台が設置され、奈良県内からも多くの人が追悼に訪れた。

「地元での事件で衝撃だった」。通勤前に献花台を訪れた生駒市の会社員、野村礼緒さん(49)は、事件についてこう振り返る。

ショックでこれまで現場を通ることを避けていたが、7日に投開票された東京都知事選の一連の報道を見て「選挙がエンタメ化している。民主主義を茶化しすぎだ」と感じて現場に赴いたという。安倍氏に対しては「支持政党に関係無く国に対して一心になられた方に対して敬意を示しに来た」と話した。

近くに住む女性(48)は、中学3年の長女(14)とともに献花。安倍氏について「月日が経つごとに偉大な人物だったと思う。『ありがとうございます』という感謝の気持ちしかない。長い間総理を務めたことを尊敬している」と話す一方、殺人罪などで起訴された山上徹也被告(43)に対しては「背景が簡単ではないし、公判が始まるまで時間がかかるのは仕方がないと思う。ただ、やった犯行については決して許されるものではない」と語気を強めた。

事件当時、現場に居合わせた自民党県連副会長の荻田義雄県議も献花台に手を合わせ、「奈良でこのようなことになってしまったことを、申し訳ないと思っている。ただ追悼の気持ちしかない」と語った。

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