工業用の大型機械に覚醒剤約321キロ(末端価格約211億円)を隠して密輸したとして、警視庁薬物銃器対策課は覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、カナダ国籍で横浜市神奈川区六角橋の会社役員、ヤング・ヴィンス・ヤット・サム被告(38)=同法違反(営利目的所持)罪で起訴=を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
再逮捕容疑は共謀して令和5年12月、覚醒剤を隠し入れた貨物を船でアメリカから日本に輸入したとしている。
同課によるとヤング容疑者は、覚醒剤を約1キロずつ袋に小分けし、金属加工に使う「フライス盤」と呼ばれる機械の底に敷き詰めて輸入。埼玉県久喜市内の倉庫に運び込んでいた。警視庁が昨年押収した覚醒剤の重量としては最大という。