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<独自>音声データで斎藤兵庫知事「お願いします」発言のワイン、後日上郡町から無償提供

産経ニュース 2024年7月17日 20時10分

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を告発する文書を作成し、今月7日に死亡した元県西播磨県民局長の男性(60)が残した音声データで、斎藤氏が「折を見てお願いします」と話すやり取りが録音されていた同県上郡町の特産品のワインについて、同町が実際に県側に無償提供していたことが17日、分かった。同町関係者が産経新聞の取材に明らかにした。

男性の遺族が県議会調査特別委員会(百条委員会)に提出した音声データには、ワインについて、斎藤氏が「まだ飲んだことがない」「折を見てお願いします」と話した様子が記録されていたことが判明。男性は自ら作成した告発文書の中で「知事のおねだり体質」を指摘しており、これに関連するデータと位置付けていたとみられる。斎藤氏は16日の定例会見で、ワインに関する発言があったか、実際に贈られたかの事実関係について「詳細を承知していない。詳細が分かり次第、回答させていただきたい」と述べるにとどめていた。

同町関係者らによると、斎藤氏は4年秋ごろに同町の西播磨県民局で開かれた会合に出席。町の特産品のワインについて説明を受けた際に、「飲んだことがない」という趣旨の発言があった。同町では斎藤氏の発言を受けて「一度持っていってPRしてもらおう」となり、後日、県庁に出張した町職員が持参したという。

同町関係者は、「上郡町には特産品がほとんどなく、PRのため、斎藤氏に限らず国会議員などを含め、発信力のある方には提供している」と説明。この関係者によると、費用は数千円程度といい、町の経費から支出したという。会合での斎藤氏の発言については、「おねだりということではなかったと思う」と話した。

上郡町企画広報課は「ワインを贈ったか、贈っていないかを含め百条委で説明する」としている。

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