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「和歌山県福祉事業団」利用者新規受け入れ停止 南紀あけぼの園虐待で

産経ニュース 2024年8月7日 19時52分

和歌山県上富田町の障害者支援施設「南紀あけぼの園」で職員が知的障害のある入所者・通所者を虐待していた問題で、県は7日、施設を運営する社会福祉法人「和歌山県福祉事業団」(日置美次理事長)に対して、県知事指定の一部効力停止3カ月の処分とした。今年11月30日まで3カ月間、新たな利用者の受け入れを停止した。現在の利用者約40人の利用は継続される。

同事業団は75施設で1380人が働く県内最大の社会福祉団体。同施設では今年1月、30代の女性職員が入所者の目や口を養生テープでふさぐ虐待を行い、虐待の様子をスマートフォンで撮影して同僚に画像を送信していた。虐待を知った別の職員が2月に申告。その後の調査で、この女性職員が昨年4月ごろから利用者計10人の顔や頭をたたくなど身体的、心理的虐待を繰り返していたことが認定された。

同事業団は今年5月10日付でこの女性職員を懲戒解雇し、園長、副園長ら4人を減給の懲戒処分としていた。県は同施設や同事業団を監査し、今回の処分を決定。画像を送信された職員を含む計6人が虐待を知りながら報告や通報を行っておらず、同事業団は今後、処分を検討するという。

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