闇バイトのトラブルを巡っておびき出した元仲間を暴行し、けがを負わせたとして、警視庁少年事件課は傷害の疑いで、東京都北区の高校３年の男（１８）ら４人を逮捕した。「指示役から『バックれた運転手と話し合いをしろ。抵抗したらボコってもいい』と指示された」などと話し、容疑を認めている。
逮捕容疑は４月２４日午前１時２０分ごろ、港区芝の公衆トイレで、おびき出した被害者（２２）を暴行し右手の指を切るなどの全治約２週間のけがを負わせたとしている。
同課によると、被害者は事件前、強盗の闇バイトに応募し、運転手役として男らと待機していたが、結局実行に移らず解散。待機時間や報酬に不満を持ち、指示役に「辞める」と連絡していた。
その後、別の知人から荷物受け渡しの闇バイトを依頼され、指定された公衆トイレの個室内で待機。「５回ノックしたら開けて」の指示通り鍵を開けると、男らが扉を蹴飛ばして個室に押し入り、暴行を受けたという。
同課は「闇バイトに加担すると、抜けようとしても報復される恐れがある」として、手を出さないよう呼び掛けている。