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米刑務所で刺殺された福迫雷太受刑者、藤田小女姫さん母子殺害で終身禁錮刑受け服役中

産経ニュース 2024年10月16日 12時24分

米ハワイ州の刑務所で、日本人の福迫(ふくさく)雷太受刑者(59)が刺殺された。福迫受刑者は、同州ホノルルで占い師の藤田小女姫(こととめ)さん=当時(56)=と息子の吾郎さん=当時(21)=を射殺したとして第2級殺人罪に問われ、終身禁錮刑の判決を受け服役していた。

地元報道によると、福迫受刑者はハワイ・ホノルル郊外にあるハラワ刑務所内床で首に刃物が刺さった状態で見つかり、14日に死亡が確認された。頭などに殴られた形跡もあった。

現地警察は同房の男(38)の犯行と見て、警察に移送し捜査を開始した。刑務所職員によると、福迫受刑者は模範的な囚人だったとしており、動機などを調べている。ハワイの刑務所内で殺人事件が起きたのは今年に入って2件目だという。

初の日米犯罪人引渡条約適用例

福迫受刑者が罪に問われたのは、1994年に起きた2件の殺人事件だった。ホノルルで、藤田さんは放火されたペントハウス内、吾郎さんは付近の駐車場に止められた車内で遺体で、それぞれ発見された。

小女姫さんは政財界の顧客を抱え、テレビにも出演した人気占い師だった。福迫受刑者は犯行後に日本に帰国。小女姫さんの宝石などを質入れしようとしたとして逮捕され、米国に身柄を移送された。1980年に施行された日米犯罪人引渡条約に伴う初の適用例で、福迫受刑者は否認したが、終身刑の有罪判決を受けた。

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