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「手口に関する認識が薄かった」 警察官がSNS投資詐欺被害 兵庫県警が処分

産経ニュース 2024年8月23日 19時30分

暗号資産への投資のため不相応な借財をしたとして兵庫県警は22日までに、県警本部警備部に勤務する40代の男性巡査部長を所属長注意処分とした。産経新聞社の情報公開請求で分かった。県警によると、男性は「小遣い稼ぎになればと思って投資のために借財を重ねた。家族や職場に迷惑をかけて申し訳ない」と話しているという。

男性巡査部長は今年5月~6月ごろ、交流サイト(SNS)上で知り合った3人の女性を名乗る人物から「先生といわれている人がいる。一緒に投資しよう」などと投資話を持ち掛けられた。その後、男性は3人の指示に従い、インターネットバンキング経由で計約870万円を送金し、だまし取られたという。うち約740万円が銀行などから借り入れていた。

6月中旬、うち1人に金を引き出したいと申し出たところ「保証金を払ってほしい」などといわれ不審に思い、ほかの2人に身分証の提示を求めたところ、偽造された運転免許証の画像が送信され、詐欺被害に気付いたという。男性は、上司に相談し、28日に神戸市内の警察署に被害届を提出した。SNS型投資詐欺に関して「言葉は知っていたが、手口に関する認識が薄かった」と話しているという。

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