大阪府熊取町で平成15年5月、当時小学4年だった吉川友梨さん(30)が行方不明となってから21年半となった20日、友梨さんの両親らが大阪市中央区の南海難波駅前で情報提供を求め、チラシを配った。
この日は寒空の下、正午から友梨さんの両親や大阪府警の捜査員、NPO法人のメンバーら約20人が参加。通行人に「友梨さんを探しています」「情報提供お願いします」と呼び掛け、今年5月に公開した30歳の友梨さんを推定した似顔絵などが描かれたチラシ約2400枚を配った。
府警はこの日から約1カ月間、南海難波駅前や道頓堀の戎橋周辺など府内各地の大型ビジョンで友梨さんの情報提供を求める動画を放映。事件解決に向けてさらなる情報提供を求める。
府警によると、10月末までに約6千件の情報が寄せられたが、有力な手掛かりはつかめていない。
府警捜査1課の森本浩史警部は「些細(ささい)な情報が事件解決の糸口になる。捜査本部に情報提供をお願いします」と呼び掛けた。