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「どういう道を進むかは自分で決める」斎藤兵庫県知事、県議会全会派からの辞職要求にも改めて辞職否定

産経ニュース 2024年9月10日 10時41分

斎藤元彦知事の疑惑などが文書で告発された問題をめぐり、県議会第2会派の「維新の会」が9日、斎藤知事に対して、辞職要求を申し入れた。これで自民など全5会派が辞職を求める見通しだが、斎藤知事は「予算を成立させ、県民の生活をしっかりと支える」と改めて、取材陣に対して辞職を否定した。詳しい内容は次の通り。

-先ほど維新から辞職と出直し選挙を求める申し入れがあった

維新の皆さんには3年前の選挙から支援を頂いた。改めてお礼申し上げたい。申し入れがあったことは真摯(しんし)に受け止めたい

-維新の申し入れに応じる考えは

私としては先日の百条委員会に出席して自分なりの考えや認識を伝えた。県民に伝わったかというと不十分と指摘もあるだろうが自分なりの言葉で懸命に伝えた。これから百条委、第三者機関に出席してこの問題に不安を持っている方に説明していくことが私の責務。今月に始まる県議会。物価高騰対策、お米が高騰するなど県民生活は苦しい。現在、補正予算の最終調整をしているところであり、県民の暮らしをしっかり支えることが大事。来年度予算も部局別に議論している。県民の生活、安全安心な社会、元気な兵庫県をつくるための予算施策をしっかりやっていくことが私の大きな役割だ。

-辞職に応じないとなると不信任決議案が可決されるのも確実な情勢、可決されると失職か議会の解散になる

県議会の判断はこれからの話。今日の申し入れは本当に重く真摯に受け止めたい。この後の状況については、現時点でのコメントは控えたい

-辞職要求を拒めば不信任決議案の公算が大きい。どんな選択肢を考えているのか

議会側がどう対応するかはまだ決まっていない段階。仮定の状況についてのコメントは差し控える。今は、やはり第三者機関による調査、百条委が開かれている。知事として説明することが大事。ハラスメントの問題も不適切なことがあったのは改めないといけない。贈答品の問題についても社会通念上の範囲とはいえルール作りが大事。県の公益通報も外部に窓口を設置するなど改善すべきことはしっかりやる。

-百条委は辞職してもやれる。県政を前に進めるなら辞職して民意を問うべきという意見もある

もちろん、いろんなご指摘はあるが、私は3年前に付託を受けて選ばれた1人の政治家。至らないところはあるが政治家としてどう対応するかは自分で判断したい。3年しか知事はしていなくて政治家としては力が足りないところもあると思うが、県民から付託を受けた。どういう道を進んでいくか自分が決めるのが大事だと思う。

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