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女子高生コンクリ詰め殺人 40日以上にわたり監禁、残忍な暴行の末 警視庁150年 83/150

産経ニュース 2024年10月5日 7時0分

校内暴力、学級崩壊など、1980年代は少年の非行問題がクローズアップされ、新聞紙面には少年犯罪の記事が絶えなかった。東京都江東区の埋め立て地で平成元年3月29日、高校3年の女子生徒=当時(17)=の遺体が見つかった。遺体は激しい暴行の痕があり、ドラム缶にコンクリート詰めにされていた。

別の事件で逮捕されていた少年が、警視庁の調べに殺害への関与を自供したのを皮切りに、警視庁は殺人容疑などで当時16~18歳の少年4人を逮捕した。

捜査で残忍な犯行が明らかになった。少年らは前年11月、帰宅中の女子生徒をわいせつ目的で拉致し、1カ月以上にわたって足立区の1人の自宅に監禁。身体を火であぶるなど激しい暴行を加えた。女子生徒は翌年1月4日、衰弱し死亡した。

事件は社会に衝撃を与え、凶行を見過ごした少年の生活環境や、残酷な若者を生む背景が問題視された。少年らは全員実刑判決が確定。その後、出所して成人となった準主犯格だった男が逮捕され、再犯に及んでいたことが発覚。更生の難しさが浮き彫りになった。(内田優作)

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