男性を暴行してけがをさせたとして、警視庁捜査1課は傷害の疑いで建設会社社長、有元史明（のぶあき）容疑者（64）＝東京都練馬区中村北＝と会社の元従業員、荒井雄司容疑者（60）＝台東区東上野＝を逮捕した。男性はその後に死亡しており、同課は暴行との関連を調べる。
逮捕容疑は共謀して19日未明、練馬区豊玉北の神社境内で有元容疑者が経営する会社の従業員、成海貴司さん（50）に暴行を加え、全治不明のけがをさせたとしている。成海さんは21日に死亡。同課は容疑者2人の認否を明らかにしていない。
捜査1課によると、19日午前11時半ごろ、成海さんの自宅アパートを管理する不動産会社から「血痕がある」などと110番通報を受けて臨場した警察官が、居室内で倒れていた成海さんを発見。当時、成海さんに意識はあり「階段から落ちた」と説明したという。
その後、周辺の防犯カメラ画像から、成海さんが神社近くの居酒屋から容疑者2人に連れ出され、暴行を受けた疑いが浮上した。成海さんは有元容疑者の会社に約20年前から勤務していたという。同課は経緯を調べる。