10月27日投開票の衆院選を巡り、大阪府太子町議が公職選挙法違反(買収)の疑いで逮捕された事件で、町議が陣営の選挙運動員とされた自民党の島田智明衆院議員=比例近畿=は17日、大阪市内で記者団の取材に応じ「(町議は)1回だけ、われわれの陣営が主催した街頭演説会に来たが、運動員として活動していた事実はない」と説明した。
大阪府警は15日、同府河内長野市などで知人ら2人に選挙運動を行った報酬として計約7万円を手渡したとして、公選法違反容疑で、太子町議の辻本馨(かおる)容疑者を逮捕。辻本容疑者は、河内長野市や太子町を含む衆院大阪15区から出馬した島田氏の選挙運動を手伝ったとされていた。
買収に関わった陣営関係者が選挙運動の総括主宰者や出納責任者などであれば、連座制の対象となり、候補者の当選が無効になる場合もある。
島田氏は「辻本氏が演説会に来たとき、あいさつしたかも記憶はない。普段は別の候補者の運動員だったと理解している。陣営の選対会議に出席したことはなく、連座制の適用はないと思っている」と述べた。