犯罪や交通事故で家族を失った遺族が21日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)で開かれたアイドルグループ「ももいろクローバーZ」のコンサートを鑑賞した。警視庁犯罪被害者支援室がグループ側の協力を得て企画した。
警視庁は平成27年から犯罪や事故の遺族にスポーツ観戦や観劇などに招待する取り組みを実施してきた。21日のライブには12家族36人が参加。他の観客に合わせてペンライトを振るなどして、思い思いに楽曲を楽しんだ。
8年前から参加しているという高校3年の女子生徒(18)は「ももクロのメンバーと会えるということが将来へのモチベーションになった。感謝している」と笑顔を見せ、50代の母も「全国でもこうした取り組みを広げてほしい」と話した。警視庁の日比野悟郎犯罪被害者支援官は「メンバーからいただいたパワーが将来への希望の一歩になれば」と語った。