京都府警が8日、インターネット動画投稿サイト「FC2」の創業者の高橋理洋容疑者(51)をわいせつ電磁的記録陳列の疑いで逮捕したと発表した。FC2は動画投稿やブログ運営など、さまざまなインターネット関連サービスで人気を集めてきた。一方で、わいせつ動画や海賊版アニメの違法配信も後を絶たず、度々問題を起こしてきた。
FC2は個人ブログや動画の投稿・共有など、さまざまなインターネット関連サービスを提供している。成人向け動画も投稿できるようになっているが、日本国内では公然わいせつにあたる動画も投稿されている。国内外の規制強化の流れを受けて、わいせつ動画の削除を行うこともあったが、野放しになっているのが実態だ。海賊版アニメの違法コピーなども問題となっており、投稿者が逮捕される事態が相次いでいる。
違法動画の売買が横行したことを受け、2022年11月には警視庁が大手クレジットカード会社3社にFC2でのカード決済を停止するよう要請したことも明らかになった。
FC2は1999年に設立。チャットやニュース検索、ブログなどにサービスを広げ、2007年から動画サービスを開始した。2008年までは高橋容疑者が代表を務めていた。
FC2の公式サイトによると会社所在地は米ネバダ州ラスベガスとなっているが、2015年にはFC2を実質的に運営していたとして、大阪市のネット関連会社の元代表だった高橋容疑者の弟らが逮捕されている。(高木克聡)