首都圏で相次ぐ強盗のうち、17日未明に千葉県市川市の住宅から女性が一時連れ去られて負傷した強盗致傷事件で、千葉県警は28日、強盗傷害と住居侵入の疑いで、公開手配されていた住居、職業不詳の久保田陸斗容疑者（21）を逮捕した。神奈川県内で発生した事件への関与もほのめかしているといい、警視庁と千葉、神奈川、埼玉3県警の合同捜査本部は関連を調べる。
逮捕容疑は、共謀して17日午前1時20分ごろ～2時45分ごろ、市川市柏井町の女性会社員（50）が住む家に侵入。女性を殴るなどして顔面打撲や肋骨骨折のけがを負わせた上、「金はどこだ、殺すぞ」などと脅して軽乗用車1台などを奪ったとしている。
千葉県警によると、防犯カメラの捜査や関係者への聴取を進め、28日午前に東京都新宿区の関係先で発見された。
久保田容疑者は、事件の実行役の1人とみられる。犯行時金色だった髪の毛を黒色に染めて逃走していた。県警は27日に顔写真のほか、東京と千葉の防犯カメラに映った映像などを公開し、最高300万円の公的懸賞金をつけていた。
市川事件では県警はこれまで、連れ去られた女性を監禁した疑いで藤井柊（しゅう）容疑者（26）を現行犯逮捕したほか、強盗致傷などの疑いで高梨謙吾容疑者（21）を逮捕している。