会社に噓の伝票を提出して現金を騙し取ったとして、警視庁築地署は詐欺の疑いで、東京都新宿区富久町、元松竹チーフプロデューサー、伊藤仁吾容疑者(55)を逮捕した。黙秘しているという。
逮捕容疑は、松竹で番組制作に従事していた平成30年3月~令和元年11月ごろ、番組制作費名目で物品を購入したという虚偽の精算伝票を松竹に提出して、同社から現金計約18万円を騙し取ったとしている。
築地署によると、伊藤容疑者は騙し取った金で健康器具などを購入し、私的に利用していたという。
松竹の内部調査で発覚し、伊藤容疑者は3年10月、懲戒解雇されていた。署は、伊藤容疑者がほかにも同様の手口で着服していたとみて調べている。
松竹はホームページで「今回の不祥事発生を厳粛に受け止め、再発防止に努め、規範意識を一層高めて参ります」などとコメントした。