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「銃撃時の犯人服装、山健組組長と一致」 殺人未遂罪初公判、検察側が指摘

産経ニュース 2024年10月8日 17時40分

神戸市内の指定暴力団山口組直系「弘道会」事務所前で令和元年8月、組員を銃撃したとして、殺人未遂などの罪に問われた「山健組」組長の中田浩司被告(65)の裁判員裁判の初公判が8日、神戸地裁(丸田顕裁判長)で開かれた。中田被告は「全て間違っている。私は犯人ではない」と起訴内容を否認した。

関係者によると、山健組は当時、指定暴力団「神戸山口組」の中核組織で、山口組と対立関係にあった。その後離脱し、3年秋に山口組に合流した。

検察側は冒頭陳述で、防犯カメラ映像を分析した結果、事件当日の中田被告の服装と、現場で写った犯人の服装が一致していたと主張。また、犯人が事件後にスクーターなどで移動した先の民家が中田被告の自宅だったと明らかにした。

これに対し弁護側は、検察側の提示する証拠が間接証拠になっておらず、被告が犯人とは推認できないなどとし、中田被告の無罪を主張した。

起訴状によると、中田被告は元年8月21日、神戸市中央区にある弘道会の拠点事務所前で、軽乗用車の運転席にいた組員に拳銃を6発発射し、うち5発を腹などに命中させて重傷を負わせたとされる。

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