外国人客に無免許で公道レンタルカートを運転させたとして、東京都内のレンタルカート会社の責任者の男が警視庁に道交法違反（無免許運転車両提供）の疑いで書類送検された事件で、この業者が他にも約50人の外国人客に無免許で貸し出していた疑いがあることが11日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、業者は昨秋ごろから貸し出しを始め、約3300人が利用。貸し出し記録から、日本では無効な国際免許を持つ客であるにも関わらず、カートを貸し出していたケースが50件ほど確認されたという。
業者では客から申し込みがあった際に免許証画像を送信させるなどしていたが、免許が日本で有効なものか確認する資料を備え付けず、従業員への指導も十分に行っていなかったという。
東京都港区の交差点付近で4月、無免許の外国人客による接触事故が発生し、レンタル会社が客の免許を十分に確認せずカートを貸し出していたとして、警視庁が9月に責任者を書類送検していた。