兵庫県たつの市で平成18年、小学4年の女児を刃物で刺し重傷を負わせたとして、兵庫県警は7日、殺人未遂容疑で、別の殺人事件で服役していた勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)を逮捕した。捜査関係者によると、勝田容疑者は任意聴取で、19年に同県加古川市で小学2年の鵜瀬(うのせ)柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件への関与も示唆したといい、県警は女児を狙った連続襲撃事件の可能性があるとみて、慎重に捜査を進める。
勝田容疑者は同県姫路市で27年、女子中学生を刺したとして殺人未遂容疑で逮捕され、服役中の30年、岡山県津山市で16年に小学3年の女児=当時(9)=を刺殺したとして逮捕された。
令和4年に岡山地裁で無期懲役判決を受け、翌年に判決が確定し、服役。今年1月以降、兵庫県警の任意聴取に、たつの市と加古川市の事件への関与をほのめかしたという。県警は7日、勝田容疑者をたつの署へ移送し、捜査を本格化させる。
捜査関係者によると、勝田容疑者は平成18年9月、たつの市の路上で、学習塾から帰宅途中だった小学4年の女児を刃物で刺し、殺害しようとした疑いが持たれている。現場周辺の防犯カメラにはリュックサックを背負い立ち去る不審人物が写っていた。
鵜瀬さんは翌19年10月、家の近くの公園から帰宅した際、玄関前で胸部と腹部を刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。