勤め先だった宿泊施設で客の女性を盗撮し、「拡散します」などと脅して、さらにわいせつな画像を撮影して送信するよう要求したとして、警視庁捜査1課は強要未遂と性的姿態撮影処罰法違反の疑いで、住居不定、無職、鈴木啓太被告(26)=威力業務妨害罪で起訴=を再逮捕した。容疑を否認している。
再逮捕容疑は、昨年7月7日午後9時ごろ、当時の勤め先だった東京都台東区内の簡易宿泊施設のシャワー室で、裸の客の20代女性を盗撮。同10月20日~11月6日に、女性が使用するLINE(ライン)などに撮影した画像を送り付け、「いうことを聞かなければ拡散します」などと脅して、わいせつな画像を撮影して送るよう要求したとしている。
捜査1課によると、鈴木容疑者は、女性が宿泊部屋を不在にしている間に女性の荷物内から免許証などを撮影し、緊急連絡先に記載されていた女性の家族の電話番号に連絡するなどして、女性のメールアドレスやラインアカウントなどを手に入れていた。女性はその後、都内の警察署に相談していた。
鈴木容疑者は先月、人気ロックバンド「サカナクション」の事務所などに「ライブを中止にしないと人が大量に死ぬ」とメールしたとして威力業務妨害容疑で逮捕され、今月4日に同罪で起訴されていた。押収したスマートフォンなどの解析で盗撮画像が見つかり、今回の逮捕に至ったという。