肩こりなどの症状を和らげるとされる家庭用電位治療器について「糖尿病が治る」などと虚偽の広告をしたとして、大阪府警は12日、医薬品医療機器法違反(虚偽誇大広告)の疑いで、医療機器販売会社「インプレッション」(兵庫県尼崎市)の代表取締役、小島雄一容疑者(57)=大阪市北区中之島=ら男5人を逮捕したと発表した。
5人の逮捕容疑は、令和4年7月~5年9月、大阪府池田市のスーパーで開催した家庭用電位治療器「IAS30000R(イアス)」の無料体験会で、「血液をきれいにする」「糖尿病が治る」といった効能を書いたポスターなどを掲示し、虚偽や誇大な広告をしたとしている。
イアスの価格は100万円前後といい、同期間、この会場で53台を販売、計約4800万円を売り上げていたという。5年10月、購入客の家族から相談があり、府警が捜査を進めていた。
厚生労働省は家庭用電位治療器の効果について「頭痛、肩こり、不眠症、慢性便秘の緩和」と定めており、これ以外の効能を示すことは認められていない。