和歌山県警和歌山北署は16日、和歌山市内の60代男性が2697万円相当の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表した。
同署によると、昨年11月27日、厚生労働省の職員をかたる人物から「東京のクリニックであなたの保険証が使用され、大量の薬が処方されている」などと連絡があった。警察に被害届を出すには、スマートフォンにする必要があると言われ、女性は携帯電話を機種変更した。
その後交流サイト(SNS)で連絡を取るようになり、検事などをかたる人物らから「マネーロンダリングの犯人があなたのキャッシュカードを買ったといっている」「身の潔白を証明するには資産を暗号資産に変えて資金洗浄する必要がある」などと言われ、女性は12月12日から同18日までに計2697万円相当の暗号資産を相手に送信した。
相手と連絡が取れなくなった女性は、インターネット上で詐欺被害の記事を見て気づき、同署に届け出た。