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大阪・摂津市の虐待死事件から3年、市長ら再発防止の黙禱捧げる

産経ニュース 2024年8月30日 17時15分

大阪府摂津市のマンションで当時3歳の男児が熱湯を浴びせられて死亡した事件の発生から3年に合わせ、森山一正市長をはじめ幹部職員ら約40人が30日、男児の冥福を祈って黙禱(もくとう)し、再発防止を誓った。

森山市長はこの日、「二度とこのような事態を起こしてはならないという決意と緊張感を持っていてほしい」と職員らに訓示した。

事件では、母親の交際相手が傷害致死罪などで懲役10年の判決を受けた。一方で、児童虐待を疑う情報があったにもかかわらず命を救えなかった行政側の対応が問題視された。

市は事件後、幼保ソーシャルワーカーを新たに配置するなど、児童虐待に対応する職員を5人から9人に増強。摂津署と連携し、児童虐待情報を共有するなど再発防止策を進めている。

4月には「子どもを虐待から守る条例」を施行し、就園前の幼児がいる家庭への訪問を検討している。

市によると、虐待が疑われる相談件数は令和3年度の411件から5年度は1050件に増加。森山市長は「もう一歩踏み込めなかった事件での後悔を忘れてはいけない」と話した。

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