大阪府東大阪市山手町の山中で25日、頭部や手足が切断された男性の遺体が見つかった事件で、遺体は衣服を身に着けていなかったことが30日、捜査関係者への取材で分かった。死亡後に切断されたとみられ、大阪府警は身元確認を進めるとともに死体損壊・遺棄事件として捜査している。
遺体の一部は、行方不明者の捜索をしていた警察官が25日午前に発見。胴体から頭部と両手、両足が切り離された状態で、半径約30メートルの範囲内で相次いで見つかった。捜査関係者によると、衣服は身に着けておらず、周囲から所持品は見つかっていない。
司法解剖の結果、40~50代前半の男性で、身長は135~145センチ。12月下旬に死亡したとみられる。
現場は近鉄奈良線額田駅の東側に広がる山中で、奈良との府県境付近。周辺に寺院はあるが、民家はなく、人通りもほぼない。
近隣住民の男性(78)は、遺体が見つかった25日に警察官が山中で捜索している様子を目撃したという。「警察官40人ぐらいが寺までの脇道や小川の写真を撮ったり、竹を取り払ったりしていた。何か不審なことはなかったか、と聞かれたが何もなかった。事件だったと知って驚いている」と話した。