駅のホームで正当な理由なく包丁を所持したとして、京都府警木津署は11日、銃刀法違反の疑いで、スイス国籍で住居・職業不詳の男(27)を現行犯逮捕した。「死のうと思った」などと供述し、容疑を認めている。
逮捕容疑は11日午前6時半ごろ、京都府精華町のJR片町線(学研都市線)の祝園(ほうその)駅で、正当な理由なく刃渡り約17センチの包丁1本を所持したとしている。
木津署によると、男はホームで左手などから血を流して座り込んでおり、駅員が声をかけると線路に飛び降りようとした。駅員が制止したところ、男はリュックから包丁を取り出したため、駅員が取り押さえたという。男は「(左手のけがは)自分で切った。死のうと思った」などと説明したといい、木津署が詳しい経緯を調べる。男の命に別条はなく、他にけが人はいない。
JR西日本によると、このトラブルにより同線の一部区間で計5本に運休や遅れが出て、約150人に影響した。