女の振り回したハンマーにより8人がけがを負う事件が起きた法政大の多摩キャンパス(東京都町田市)は、同大の経済学部、社会学部、現代福祉学部、スポーツ健康学部の学生計約8900人が通う。敷地は町田市と八王子市、神奈川県相模原市にまたがり、ラグビー場や陸上競技場なども備える運動部の練習拠点でもある。キャンパスの合計敷地面積は82万4000平方メートル(約25万坪)で、東京ドーム約17個分に相当する都内屈指の広さを誇る。
同キャンパスの開設は1984年。多摩丘陵の起伏を利用して設計された全長109メートルの大きな橋「法政Vブリッジ」が象徴的な建造物として有名で、キャンパスは映画やドラマのロケ地としても知られている。
法大には多摩キャンパスのほか、市ケ谷キャンパス(東京都千代田区)と小金井キャンパス(東京都小金井市)がある。創立150周年を迎える2030年には、多摩キャンパスの既存学部や教育研究組織の一部を同大の市ケ谷キャンパスとその近隣に移転、集約する方針が示されている。