東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員の宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件の発生から24年を迎えるのを前に、警視庁成城署などは14日、現場近くの小田急線成城学園前駅で通行人へチラシとボールペン、約4200セットを配布して、情報提供を呼びかけた。
事件は12年12月30日夜から翌日未明ごろにかけて、世田谷区上祖師谷の宮沢さん宅で発生し、宮沢さんと妻の泰子さん=同(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=が殺害された。警視庁は捜査員延べ約29万人以上を投入したが、犯人は現在も逃走。現場には犯人のA型の血痕と指紋が残され、DNA型も判明している。
今月に入り、警視庁成城署捜査本部は、犯人が中2階浴室の窓から侵入と逃走をしたと分析を明らかにし、侵入経路についての公式の見解を初めて示していた。
成城署の須山浩道署長は「事件が未解決のまま24年が経過しようとしている事実を重く受け止めている。ささいなことでも積極的な情報提供をお願いしたいです」と呼びかけた。
情報提供は成城署捜査本部(03・3482・0110)。