ウェブサイトに大量のデータを送りつける「DDoS攻撃」の国際共同捜査に参加している警察庁は11日、攻撃を代行する海外サイトに依頼したとして、これまでに中学生2人を摘発していたことを明らかにした。
警察庁によると、摘発された中学生の一人は、ユーチューブでDDoS攻撃について知り、インターネット検索を通じて代行サイトにたどり着いた。もう1人はオンラインゲームを通じて知ったという。中学生らは自身の通う学校などを攻撃していたが、被害はなかった。
DDoS攻撃は海外の代行サイトを使えば誰でも行うことができ、国際共同捜査で判明したサイト利用者の中にも、安易な気持ちで参加した例が目立つという。
そこで、警察庁は各国と並んで、攻撃に参加しないよう呼びかける情報発信を強化。グーグル広告で「DDoS攻撃」と検索すると「犯罪です」などと上部に表示されるようにする広告を利用するほか、警察庁のX(旧ツイッター)でも必ず摘発されることなどを訴える画像を投稿している。