大阪府警や大阪府、医療機関などでつくる「ストーカー対策大阪ネットワーク会議」が府警本部で開かれ、性犯罪に詳しい府危機管理室治安対策課の川口優子氏が講演。「被害者だけでなく加害者への対策も必要だ」などとストーカー犯罪への更なる連携の必要性を訴えた。
会議は、府下のストーカー事案に関して、被害者保護や加害者の再犯抑止施策などを総合的に取りまとめる機関として令和3年4月に発足した。
会合の冒頭、府警生活安全部の小林洋一部長が「関係機関が緊密に連携し、被害者、加害者双方に必要な対策を効果的に増進したい」とあいさつ。関係機関の担当者約30人が参加し、活動実績などを報告した。
講演で川口氏は、性犯罪者とストーカー事案の加害者の共通点として、男性が女性に、大人が子供に-など加害者が優位な立場であるケースが多いと指摘。計画的な犯行が多く「発覚しにくい状況を選んでいる」と説明した。川口氏はストーカー規制法による取り締まりだけでなく、関係機関が協力し、事前阻止と再犯防止の両輪で対策を進めるべきだと訴えた。