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幻の希少植物アンボンゲンセ 一時盗難も防カメの男が自ら返却 価格38万円、高さ1M

産経ニュース 2025年2月7日 14時25分

埼玉県越谷市の園芸店で1月、希少植物の「アンボンゲンセ」が盗まれる事件があり、関与したとみられる男が今月、アンボンゲンセを携えて店に〝出頭〟したことが分かった。店主が産経新聞の取材に応じ、「戻ってきたのはよかったが、枝が折れるなどダメージがあった。今後は防犯タグを付けるなど対策を検討したい」としている。

園芸店「シマムラ園芸」によると、窃盗被害があったのは1月22日。防犯カメラには、午後1時半ごろに中年の男が店を訪れ、従業員と会話するなどしながら30~40分ほどしたのち、アンボンゲンセを手に取って店外に運び出す様子が映っていたという。

店主によると、アンボンゲンセはマダガスカル島の一部にしか生えていない植物で、幻の希少種とも呼ばれる。今回の被害品はタイで種から生産されたものを同店が仕入れた。鉢を含めて高さは約1メートル、販売価格は38万円だった。

「返却するから被害届は取り下げて」と電話

同店は1月下旬、県警に被害届を提出。今月5日午前になって、男から店に「返却したい。警察に届け出ているのなら取り下げてほしい」などと電話があった。店側は取り下げを断ったものの、男は同日午後にアンボンゲンセを持って店を訪れ、待機していた警察がその場で取り押さえたという。

当時はすでにテレビのニュースなどで、防犯カメラの映像とともに被害が伝えられており、捜査の手が及ぶのを男が懸念した可能性がある。

店主は「それなりに大きなサイズの商品だったのに、持ち出しに気付けなかったことは反省点。小型の商品などを中心に以前にも窃盗被害はあり、今後はレジを通っていないまま外に出すとブザーが鳴るようなタグの導入などを、考えていきたい」としている。

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