マッサージ店で客にわいせつ行為をしたなどとして、警視庁世田谷署は、不同意わいせつと性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで、横浜市都筑区荏田南、自営業、尾川昌史容疑者(46)を逮捕した。尾川容疑者は「悪い念がついている」と身体を清めると称して施術していた。「やったかどうかわかりません」と容疑を否認している。
逮捕容疑は10月上旬、東京都世田谷区内で経営するマッサージ店「天と」で、施術と称し、客の30代女性の胸や下半身などを触り、無断で撮影したとしている。
世田谷署によると、来店した別の30代女性から相談があり、10月17日に不同意わいせつの疑いで尾川容疑者を逮捕した。捜査の過程で押収したスマートフォンやハードディスクなどから施術中に女性の下半身を触るなどのわいせつ動画が約4000件が見つかった。4年間で400人以上が被害にあっているとみて余罪を調べている。
尾川容疑者は2度目の来店時に客の悩みなどを聞き、「体に悪い念がついている。念を払うために身体を清めた方がいいよ」などと言い、食用のごま油を使ったオイルマッサージを実施。20~30代の女性を目隠しした状態で服を脱がせ、カメラで撮影しながらわいせつ行為に及んでいた。
客には人体図を用いて体を触る箇所の確認を行う誓約書を書かせていたという。店の更衣室には小型カメラを設置し、施術前後の様子も撮影していた。