「闇バイト」とみられるグループの金銭トラブルを背景に、中国籍の留学生を監禁して多額の現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁国際犯罪対策課は、埼玉県川口市西川口、自営業、劉天龍容疑者(23)ら中国籍の男5人を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は10月22日午後、東京都文京区の路上で中国籍の男性留学生(23)を乗用車に押し込み、約6時間半にわたって監禁。暴行を加えた上、「お前の家族の住所は分かっている」などと言って現金750万円を借りたなどとする借用書の作成を強要し、現金を脅し取ろうとしたとしている。
国際犯罪対策課によると、容疑者らと男性はいずれも不正に入手したとみられる電子たばこを仕分けするグループで働いていた。闇バイトの一種とみられ、メンバーは中国の交流サイト(SNS)「小紅書」などで集められていたという。男性はグループのメンバーと金銭トラブルを抱えていたといい、同課は経緯を調べている。