大阪府岸和田市の永野耕平市長が政治活動で関わりがあった女性から性的関係を巡って損害賠償を求める訴訟を起こされ和解した問題を巡り、永野氏が所属する大阪維新の会の杉江友介幹事長は4日、離党勧告処分を決定したと明らかにした。永野氏から現時点で詳細な説明はなく、8日までに説明責任が果たされなければ除名するとした。
杉江氏によると、永野氏からは「一身上の都合」を理由に3日付で離党届が出されたが、受理はしていない。
女性は令和4年6月に提訴し「性行為を強要された」と主張したが、今年11月に和解が成立した。
和解条項の前文では「(永野氏は)優越的な立場にあって、社会的な上下関係が形成されていた」と指摘。永野氏が公人で配偶者がいることも踏まえ「(女性と)性的関係を持つことはよくよく自制すべきであったとの非難を免れることはできない」との所見が示されていた。
女性は提訴に先立ち、大阪府警に強制性交罪で被害届を出したが、大阪地検は不起訴とした。