闇バイトを通じて集まり、介護施設の入所手続き費用などとうたって現金200万円をだまし取ったとして、警視庁少年事件課は詐欺容疑で、埼玉県和光市白子の職業不詳、里吉亜冬夢(あとむ)容疑者(31)と、いずれも東京都調布市に住む女子中学生(15)と職業不詳の少年(16)を逮捕した。
同課によると、女子中学生は、インスタグラムで闇バイトに応募して指示役の里吉容疑者につながり、地元の不良少年グループのメンバーらに仕事を紹介するリクルーター役もしていたとみられる。
逮捕容疑は令和6年5月、共謀の上、東京都葛飾区の80代女性宅に「身寄りのない人を介護施設に入所させるために名義を貸してほしい」「手続きのため200万円を送って」などと噓の電話をかけ、指定したマンションの空き家の宅配ボックスに現金200万円を入れた段ボール箱を送らせて回収し、だまし取ったとしている。
女子中学生は秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で里吉容疑者から指示を受け、段ボール箱を回収して搬送役の少年に渡していたとみられる。