特殊詐欺事件の被害防止を呼びかけるため、大阪府警摂津署員が大阪学院大(大阪府吹田市)の学生らとともに管内でランニングパトロールを実施した。
パトロールに参加したのは、同大陸上部に所属する学生10人。準備体操をした後、2班に分かれて同署を出発。摂津市の正雀(しょうじゃく)地区と学園町地区をめぐる約5キロを署員らとともに走った。コンビニエンスストアや路上で通話中の高齢者を見かけた際には「気をつけて」などと声をかけて注意を呼びかけていた。
府警によると、今年府内で発生した9月末時点での特殊詐欺事件の件数は1966件。被害額は43億円あまりで、昨年同時期を約16億円上回っている。
摂津署の担当者は「(面会などを取り付ける)アポ電は毎日のようにかかってきており、気を緩めることはできない。少しでも被害を抑えることができれば」と危機感を強めている。