広瀬めぐみ参院議員（５８）＝自民党離党＝の秘書給与を巡る詐欺事件で、広瀬氏の公設第２秘書が不動産関連団体の業務と秘書業務を兼業していたことが３１日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、第２秘書としての勤務実態がなかった疑いがあるとみて捜査している。
特捜部は広瀬氏の秘書ら事務所関係者らから任意で事情聴取。第２秘書に勤務実態がなかった旨の供述をする関係者もおり、今後、広瀬氏への任意の事情聴取の内容なども踏まえ、立件の可否を判断する。
関係者によると、第２秘書は令和４年末～５年夏、盛岡市の広瀬氏の事務所に秘書として在籍していたが、同時期に数十キロ離れた岩手県遠野市にある不動産仲介団体に出勤し、事務員として働いていたという。
国会議員秘書給与法は原則、公設秘書の兼業を禁止。許可されれば兼業も可能だが、特捜部は第２秘書の不動産団体での勤務状況なども踏まえ、広瀬氏の事務所では勤務できていなかった可能性があるとみて調べているもようだ。