新型コロナウイルス禍で、住民税が非課税となる世帯に対する「臨時特別給付金」をだまし取った疑いがあるとして、警視庁公安部は12日、詐欺容疑で、東京都新宿区早稲田鶴巻町のマンションなど、過激派「革マル派」の拠点や関係先を捜索した。
捜査関係者によると、革マル派の活動家複数人が令和4年以降、親の扶養下で対象外であるにも関わらず、偽って臨時特別給付金の申請をして、数十万円をだまし取った疑いが持たれている。
公安部は詐取した給付金が革マル派の活動資金になった可能性もあるとみて、解明を進めている。
革マル派は、日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派の略。昭和50年代にはほかの極左勢力と激しい内ゲバを繰り返した。活動の秘匿性で知られ、大企業や労働組合などに浸透しているとされる。