クリニックの患者に無資格で医療行為をしたとして、警視庁四谷署は25日、医師法違反(無資格医業)の疑いで、東京都新宿区新宿、無職、医療法人社団深山会「深山会クリニック」の元院長、林道也容疑者(77)を逮捕した。調べに対し、黙秘しているという。
逮捕容疑は昨年4月20日~8月28日、新宿区内の同クリニックで、30~50代の男女5人の患者に対し、けがの手当てや睡眠薬の処方などの医療行為を5回にわたり、無資格で行ったとしている。
昨年9月、区の保健所職員が「2月に医師免許を取り消された人が医療行為を続けている」と四谷署に相談して発覚。今年3月、同署員がクリニックを捜索すると、少なくとも約60人の患者の診断書や処方箋が見つかったという。
同署は、林容疑者が医師免許の取り消し後も無資格の医療行為を繰り返していたとみて、調べている。