Infoseek 楽天

プレサンス元社長無罪、大阪地検特捜部の主任検事を告発「違法な取り調べを容認」と主張

産経ニュース 2024年10月4日 13時7分

学校法人の土地取引を巡る横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、裁判で無罪が確定した不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長、山岸忍氏(61)が4日、違法な取り調べを黙認し、不当に身体拘束をされたとして、特別公務員暴行陵虐や特別公務員職権乱用罪などで、事件の主任検事だった蜂須賀三紀雄・神戸地検刑事部長(52)を大阪高検に告発した。

事件を巡っては、山岸氏の元部下の取り調べ中に机をたたきながら「検察なめんなよ」などと責め続けたとして、特別公務員暴行陵虐罪で蜂須賀氏の部下だった検察官の田渕大輔被告(52)を刑事裁判に付す決定が出ている。検察官が付審判の「被告」となるのは初。

告発状では、田渕被告による取り調べは録音録画されて組織内で共有されていたのに、蜂須賀氏は田渕被告の取り調べを問題視せず容認したとして、「同罪の共謀が認められる」と主張。また、山岸氏の逮捕当日に別の検事が「逮捕は待った方がいい」と蜂須賀氏に進言していたことについて、「慎重に検討せず、進言から極めて短時間で逮捕を強行したのは職責に反する」とも訴えている。

山岸氏は国に8億円近い損害賠償を求める民事訴訟を起こし、大阪地裁で審理が続いている。山岸氏側は4日、蜂須賀氏の職権乱用を指摘する内容の書面を裁判所に提出した。

山岸氏は告発後に会見し、「(蜂須賀氏は不当な起訴で)人の人生を狂わせた。当然裁かれないといけない」と語った。

大阪地検の田中知子次席検事は「告発の内容について当庁では把握していないので、コメントは差し控えたい」とした。

この記事の関連ニュース