気象庁の森隆志長官は18日の記者会見で、災害に関する出来事が多かった今年1年間を象徴する漢字を問われ、「備」の一字を挙げた。森長官は会見で、「いつどういう災害が起こるか分からないということを実感させられた年だった。それに対する日頃の備えが重要だと思う」と述べた。
今年は元日に起きた能登半島地震と、9月に能登地方を襲った大雨災害のほか、8月には南海トラフ巨大地震臨時情報が制度開始から初めて発表された。また、11月としては初となる大雨特別警報が鹿児島県や沖縄県に出された。
森長官は「『備えあれば憂いなし』という言葉があるが、防災担当としては『憂いなければ備えなし』。何か足りないことはないのかと常に憂うことで初めて備えられる。そちらの心構えで対応したい」と話した。