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「給水車に並び、通学も2時間以上…」 千葉・熊谷俊人知事が阪神大震災体験振り返る

産経ニュース 2025年1月16日 20時28分

「自衛隊のポンプ車に水をもらいに兄弟そろってポリタンクを持ち、何度も往復して、ようやくトイレの水が流せる生活を長く体験した」

17日で30年を迎える阪神大震災に関し、神戸市須磨区の自宅で被災した経験を持つ千葉県の熊谷俊人知事は16日の記者会見で「30年前」を振り返った。

熊谷氏は当時、高校生だった。「もともと(片道)1時間半かけて高校に通っていたが、電車の復旧まで大回りで2時間以上かけてバスで通学していた」と語った。

阪神大震災を教訓に建物の耐震基準が強化され、被災者生活再建支援制度が確立されたことにも触れ、「災害に強い日本になるに当たり、大きな転換点だった」と述べた。県民には「(居住地域の)災害リスクを把握し、水や食料、生活用品を含めた備蓄が大事だ」と、被災者の1人として備えの大切さを呼びかけた。(岡田浩明)

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