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暑さ増すごとに「涼感商戦」熱帯びる 対策商品が売り上げ好調、「猛暑日サービス」も

産経ニュース 2024年7月23日 13時56分

連日の猛暑が続き、熱中症が懸念される中、暑さ対策グッズの売れ行きが急増している。屋外の移動の際に利用するハンディファンも複数の機能を備えた商品が登場。神奈川県内の百貨店などはアイデア勝負でグッズやサービスを用意しており、「涼感商戦」が熱気を帯びている。

横浜地方気象台の予報などによると、関東甲信地方が梅雨明けした18日以降、30度以上の日が続いており、27日までは最高気温が35度前後となる見込みで、暑さは当面続きそうだ。

折りたたみ日傘など前年比2倍以上に

そごう横浜店(横浜市西区)によると、例年の夏の暑さを見越してゴールデンウイーク頃からクールグッズの売り上げはあるが、梅雨明け前から最高気温35度前後が続いたこともあり、関連商品の売り上げが急増している。今月の売り上げ(21日時点)をみると、小型扇風機や日傘用の折りたたみ傘は前年比で2倍以上で推移。紫外線対策の商品やインテリアのファンは1・5倍、保冷専用ボトルが1・4倍にそれぞれ急増した。

暑さ対策をめぐっては近年、さまざまな商品が開発されている。持ち運びが便利なハンディファンや、装着するだけで首を冷やせるネッククーラーを街中で利用している人は多い。

同店で営業する横浜ロフトによると、新たに開発された日傘クリップファンは日傘やリュック、ベビーカーなどに取り付けられ、ファン部分が360度回転できるため、風を送りたい箇所に自在に送風できる。卓上で利用可能で、1台で日常生活をほぼカバー。洋服の襟元に装着でき、服の中で風が吹き抜ける襟エアーファンも人気だ。またネッククーラーでは、米航空宇宙局(NASA)が過酷な環境から宇宙飛行士を守るために開発した素材を1・5倍増量し、ひんやり度を増した商品も新たに販売している。

猛暑日予報なら特典

一方、横浜高島屋(横浜市西区)では前日午後5時に気象庁が発表する天気予報で横浜の最高気温が35度以上となった際の「猛暑日サービス」を24日から3年ぶりに復活。カットスイカの無料プレゼントや化粧品などでの特典を用意した。また暑い日の高温調理を避けてもらうため、手ごろな価格で揚げ物を提供するフェアも開催。アイデア勝負での集客を狙っている。(大谷卓)

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