埼玉県八潮市の県道交差点で陥没した道路にトラックが転落した事故を受けて同市の大山忍市長が29日、同市役所で記者会見を開き、「まずは運転手の救出をお願いしたい」と県に要望したことを明らかにした。
また、道路陥没の原因究明や陥没地点の早期復旧▽道路復旧までの安全確保、迂回(うかい)路の案内も含めた市民への丁寧な情報提供▽被害が発生しなかった地域などにおける緊急点検、再発予防措置-の3点も要望したという。
市には「こんな陥没事故があるのか」と驚きの声が数多く寄せられているという。現在、道路下の下水道管が破損しているおそれがあり、復旧には時間がかかることが予想されている。
このため、周辺12市町については汚水があふれる可能性があるとして、県は住民に対して可能な範囲で下水に流れる水を制限するよう改めて呼びかけている。
大山市長は、「本市だけの問題ではなく130万人を超える生活密着のインフラ問題」と指摘するとともに、「市としてもしっかり早期復興に向けて全力を尽くしていく」と述べた。
また、長期化した際には、循環型のシャワーを用意することも検討する考えを示した。