阪神大震災から30年となった17日、「1・17のつどい」が開かれた神戸市中央区の公園「東遊園地」では、阪神大震災が発生した午前5時46分に続き、午後にも東日本大震災や能登半島地震の発生時刻に合わせ、それぞれの犠牲者に黙禱(もくとう)がささげられた。主催者によると、同公園には午後5時時点で昨年より1万9千人多い約5万5千人が訪れた。
竹と紙の灯籠に火をともし、浮かび上がらせた「よりそう」の文字には東日本や能登の各被災地、被災者に「心の中で寄り添い続ける」という思いも込められている。
奈良県から訪れた松村淳子さん(70)は「お正月に被害を受けて本当に辛く、暗い1年だっただろう」と能登半島地震の被災者に思いをはせ、兵庫県西宮市のパート従業員、住本佐織さん(55)は「能登や東日本で被災された方は本当につらいと思う。築き上げてきたものが一瞬でなくなって立ち上がるのは大変だが、生きる希望を見つけてほしい」と話した。
また午後5時46分には阪神大震災の犠牲者を追悼する光の祭典「神戸ルミナリエ」の一部について試験点灯も行われた。