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首都の山の安全守る 4つの山岳救助隊 警視庁150年 126/150

産経ニュース 2024年12月2日 9時0分

警視庁には山の事故に迅速に対応し、登山者の安全を守る山岳救助隊が4つある。

雲取山をはじめ標高1千メートル超の山が20以上を数える奥多摩地区を管轄する青梅署に昭和34年7月24日に山岳救助隊ができたのが始まりだ。37年4月には御岳山や三頭山などがある五日市署に、平成13年4月には第7機動隊にも山岳救助隊が発足した。

もっとも新しい高尾署山岳救助隊は19年6月21日に発足した。同年、高尾山(八王子市)がミシュランガイドで富士山と並んで最高の三つ星を獲得し、登山者が増加。年間約300万人と世界一多くの登山客が訪れる一方、遭難者も多い。

山岳救助隊にはレスキュー資格や山岳講習経験者が在籍。隊員は毎日のように山に登って正規ルートを頭にたたき込み、危険な場所や救助時の近道なども探求する。地形などを救助に役立たせる方法も常にシミュレーションしているという。

今年は10月20日までに高尾署管内だけで約70件の遭難事故が発生。高尾署山岳救助隊は、登山計画をしっかり立てて、服や靴は動きやすいものを選んでほしいとし、「事前準備は万全にして登山を楽しんでほしい」と呼びかけている。(大渡美咲)

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