阪神大震災の被害の象徴ともいえる阪神高速道路3号神戸線の倒壊現場。神戸市東灘区の深江地区で、635メートルにわたって17の橋脚が横倒しになり、隣接する国道43号に崩れ落ちる。
高速道路の安全神話を根底から覆す被害を受けて、復旧は国家プロジェクトともいえる規模で進められた。全国から重機や資材が投入される突貫工事により平成8年9月30日に完全復旧、震災から622日が過ぎていた。
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平成7年1月17日午前5時46分、淡路島北部を震源に震度7を記録した阪神大震災。6434人が亡くなり、負傷者は4万3792人に達した。震災から間もなく30年、街は復興し災害の傷は癒されたようにも見える。30年の被災地の変化を写真で振り返る。(土井繁孝)