海上保安庁は22日、長崎県沖の排他的経済水域(EEZ)で海保測量船「平洋」(乗組員29人)が同日夕、韓国海洋警察庁所属の巡視船から海洋調査の中止要求を受けたと発表した。韓国側は測量船と約2キロの距離を保ちながら、現在も無線で中止要求を続けており、海保は外務省を通じて韓国側に抗議した。韓国による海保への中止要求は令和4年9月以来。
海保によると、平洋は今年1月から海底の地形データなどを収集する調査を開始。22日午後5時5分ごろ、長崎県・肥前鳥島の西北西約80キロ沖合で、韓国公船から中止要求があった。平洋は無線を通じて「EEZでの正当な活動である」と応答し、同10分ごろには韓国公船を視認できたという。
今回の周辺海域では令和2年と3年にも韓国による中止要求があった。