台風被害で関西国際空港のアクセスが寸断されたことを想定した訓練が12日、関空第2ターミナル(T2)で行われた。T2での訓練は初めてで、7機関約40人が参加した。
移動できなくなった利用者役が「滞留者カード」に氏名や国籍、支援の必要性などの情報を記入して訓練を開始。カードは、スマートフォンでQRコードを読み取って表示されるフォームからも入力できる。
滞留者情報がまとまった段階で、飲料水など支援物資を配布。スマホ画面やカードを示してもらい、順番に物資を渡していた。
関空では平成30年9月、台風21号で高波による浸水被害が発生。タンカーの衝突で連絡橋が使えなくなり、約8千人がターミナルに取り残された。関西エアポートの大本貴久関西空港運用部長は「訓練を通じ、関係者に意識づけができたことは大きい」と話した。